フランク・ロイド・ライトに捧げる

ウオールナット無垢材のフルオーダーの下足入れ

 玄関の下足入れを、ウォールナットの無垢材で製作しました。

 アメリカ産のブラックウォールナットは質感の高い落ち着いた雰囲気を醸し出してくれますが、今回のように限られたスペースの中では圧迫感を感じることも想定されることから、天井や背後に微妙なスペースを取り、照明などでディスプレイされるイメージを持たせることによって、重厚なウォールナットに調和の取れた軽さを取り入れることが出来ます。

 背後の間接照明はLEDを使用しています。

 天井はタモ無垢材の特注品のハメ板に、同材の周り縁を付けました。

 構造的にスイッチを取り付けるスペースが無かったこと、帰宅した際に荷物で手が塞がれている時などの為に、ダウンライトの玄関ドア側を人感センサーによる点灯としました。

 夜中にトイレに行く際にも反応してくれるので、便利です。

 トイレのドアの明り取りには小さめのステンドグラスを入れています。ドア自体はカバの無垢材を使いアールヌーヴォーの要素を取り入れてデザインしています。


ステンドグラスを入れた、カバ無垢材のトイレドア

 ドアの面のブラウンとベージュの部分はビニールクロスのフェイクではなく、本物の編みこんだ民芸調の紙素材の壁紙を貼っています。

 ドアの素材感と相まって、アールヌーヴォーを自然派リフォームに取り入れた一つのアイディアです。

 価格は新建材のメーカー品とほぼ同等ですのでオススメです。

 トイレ横の引っ込んだスペースは、コートなどを掛けるクローゼットスペースになっています。

ステンドグラスをあしらった、居間入り口のドア

 居間に入るドアは、枠材が現状のものに幅広いフレームを廻して、VOC対策をしたダークブラウンの自然派塗料で仕上げています。

 違うステンドグラスを使って異なった解釈のデザインを取り入れていますが、縦長のガラス部分をセンターに配置することによって、目線の位置を意識的に下げる働きをしています。

 ご主人が仕事を終えて帰ってきたときに、出迎える家族の姿をいち早く見ることが出来る為に。


 トイレのドアのステンドグラスが、高い位置にあるのも意味があるのです。

 カバ材の無垢材フローリングを含めて、無垢材はすべて独自のVOC対策を施した自然派のクリアー塗装を塗り重ねています。

 無垢材は完全に乾燥されたカバやウォールナット、メイプルのようなかなり硬度の高いものでも時間が経つと隙が生じたりするものですが、素足で触れたときの感覚、手で触れたときの柔らかい感触は言葉で表せないほどの優しさを伝えてくれます。


 先日、以前増改築されたお客様のアフター工事に伺った際に、お客様の小さな男の子とお父さんの会話です。


 「ねえ、おとうさん、何で無垢材は反ったり縮んだりするの?」

 「それはね、自分たちと同じく生きているからだよ。」

 「え〜?切った後でも生きてるの?ねえ。」



 デザインしたドアや家具、選んだ素材、それを実現化する創り手のエネルギーが入ることで、無垢材などの自然素材に新たに生命が宿ります。


 リフォーム前の姿です。

リフォーム前の玄関

 購入前は以前の持ち主の感触や生活感が残っていたのを、リセットすることで本当にご家族のものになります。

 


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